「日報を書くのも、集計するのも、結局全部俺がやってるんだわ……」
名古屋や三河の町工場を回っていると、そんな社長さんの溜息をよく耳にします。
現場の職人さんは油のついた手で一生懸命に紙へ書き、社長はそれを夜遅くに事務所でエクセルに打ち込む。
この「二度手間」、実は愛知のモノづくり現場で最も改善すべきポイントかもしれません。
今回は、お金をかけずに今すぐ始められる「脱・紙日報」のメリットをお伝えします。
1. 「紙」の日報が経営をジワジワ圧迫する理由
「紙でも書けば同じだろう」と思われがちですが、実は見えないコストが膨大にかかっています。
• 「探す」時間が無駄: 「半年前のあの製品、どうやって加工したっけ?」と思っても、紙の山から探すのは不可能です。
• 「集計」が深夜に及ぶ: 月末の原価計算のために、社長が電卓を叩く時間は、本来「営業」や「技術向上」に充てるべき時間です。
• 「現場」の負担: 実は職人さんも「手が汚れている時に紙に書くのは面倒」だと感じています。
2. まずは「スマホで1分」から始めてみる
「DX」なんて難しい言葉を使う必要はありません。
まずは、使い慣れたスマホやタブレットを「新しい道具」として現場に置くだけでいいんです。
• LINEで報告: 完成した製品の写真を撮って、一言添えて送るだけ。
• 無料の入力フォーム: 「日付」「個数」「担当者名」をポチポチ選ぶだけ。
これだけで、データは自動的にエクセルに集計されます。社長が夜中に打ち込み作業をする必要はもうありません。
3. 愛知の現場にこそ「デジタルのスパナ」を
愛知の製造業の強みは「現場の改善力」です。
日報をデジタル化して、浮いた時間で次の「改善」を考える。
これこそが、令和の町工場が生き残るための最短ルートです。
「うちは機械が古いから無理」と諦める前に、まずは連絡帳をスマホに変える感覚で始めてみませんか?


コメント